⑧「ソーシャルアートの評価 - アーツカウンシルの視点」
開催日:
8月24日(木) 19:00〜21:00
会場:
大阪公立大学梅田サテライト(大阪駅前第2ビル6階)
講師:
宮崎 優也 大阪アーツカウンシル統括責任者
内容
英語の "evaluation"(評価)という言葉の語源は、「外へ(e-)価値(val)を出す(-ate)」という意味を持っています。これは、対象の内在する価値を探求し、明らかにする行為を示しており、必ずしもその善し悪しを一方的に決定するものではありません。
近年の文化政策は、この評価の本質を理解しながら、文化芸術の本質的な価値に加えて、その社会的および経済的価値にも注目が集まっています。これは、文化芸術が果たす役割が多様化し、その影響範囲が拡大していることを反映しています。
本講座では、アートプロジェクトがこれらの価値をどのように促進し、それらがどう評価され、報告されるかに焦点を当てます。また、プロジェクト型の協同型アートコレクティブの効果的な評価方法や、地域課題への対応、行政との連携の重要性についても探求します。
さらに、本講座では大阪アーツカウンシルの具体的な取り組みについても取り上げます。大阪市の文化事業や助成金採択事業への視察を行う際に、どのような観点から評価し、何を重視し、どのような注意点があるのかという現場レベルでの知識を共有します。