⑧「ソーシャルアートの評価 - アーツカウンシルの視点」

開催日:

8月24日(木) 19:00〜21:00

会場:

大阪公立大学梅田サテライト(大阪駅前第2ビル6階)

講師:

宮崎 優也 大阪アーツカウンシル統括責任者

内容

英語の "evaluation"(評価)という言葉の語源は、「外へ(e-)価値(val)を出す(-ate)」という意味を持っています。これは、対象の内在する価値を探求し、明らかにする行為を示しており、必ずしもその善し悪しを一方的に決定するものではありません。
近年の文化政策は、この評価の本質を理解しながら、文化芸術の本質的な価値に加えて、その社会的および経済的価値にも注目が集まっています。これは、文化芸術が果たす役割が多様化し、その影響範囲が拡大していることを反映しています。
本講座では、アートプロジェクトがこれらの価値をどのように促進し、それらがどう評価され、報告されるかに焦点を当てます。また、プロジェクト型の協同型アートコレクティブの効果的な評価方法や、地域課題への対応、行政との連携の重要性についても探求します。
さらに、本講座では大阪アーツカウンシルの具体的な取り組みについても取り上げます。大阪市の文化事業や助成金採択事業への視察を行う際に、どのような観点から評価し、何を重視し、どのような注意点があるのかという現場レベルでの知識を共有します。

講師

宮崎 優也 大阪アーツカウンシル統括責任者

高校を卒業と同時に渡米。指揮、音楽学、神経心理学を学び、ノーステキサス大学院にて修士号取得と博士号単位取得満期退学。在学中から青少年オーケストラや地方プロオーケストラで音楽活動を行い、並行して高校や音楽大学の非常勤講師、音楽祭などに音楽スタッフとして参加するなど教育方面で経験を踏む。11年間の米国における活動から帰国後、関西圏でフリーランス指揮者として活動。その傍ら、堺シティオペラのアーティスティックディレクター兼事務局長として指揮・公演制作・法人運営など音楽・オペラ公演に必要な多岐に渡る作業を全てこなす。
新型コロナウィルス感染症の影響を受けて、文化政策やアーツマネジメントの活動に注力し始める。2022年に大阪アーツカウンシルの統括責任者、大阪府市文化振興会議委員、大阪府文化アドバイザー、大阪市文化アドバイザーに就任し、2023年からは日本芸術文化振興会のプログラムオフィサー(音楽分野)にも就任した。

アーカイブ

⑧では、宮崎優也講師から、アーツカウンシルの経験に基づいた評価のあり方が提示され、受講生とともにディスカッションされました。

お問い合わせ先

大阪公立大学 「EJ ART」事務局(都市経営研究科内)

Eメール : info@eandjart.jp
電話 : 06-6605-2496 [平日 9:00~17:00]