プログラム

私たちは、ソーシャルワークとアートを架け橋し、アートを媒介に公平・正義に取り組むコーディネート人材を育成していきます。ソーシャルアートとは、誰もが社会的排除に晒されない環境づくりに向けて、表現行為・活動を通して、公正と正義が保たれる社会の実現をめざす芸術活動です。当プログラムでは、現場の社会課題の克服・解決はもちろん、受講生らの足下のアートやソーシャルワークの抑圧的な実態にも目を向けます。
主に5つのプログラム「基礎講座」「リサーチ」「実践・場づくり」「E&J Café」「E&J 芸術祭」を用意し、対話による学びを重視します。
まずは、「基礎講座」で、AOPを始めとしたソーシャルワークの基礎理論や技術、アートマネジメントの各プロセスと社会(環境)の関係を学びます。第一線で活躍する多彩な講師陣、コーディネーターが、少人数の受講生に対して、しっかりとサポートしていきます。つづいて、「リサーチ」、「実践・場づくり」では、コーディネーターの働き方を学び、社会変革の一歩を踏み出します。さらに、「E&J Café」を通して、受講生と講師によるコミュニティ、ネットワークを形成していきます。受講生のみなさんは、「E&J 芸術祭」で市民と繋がり、プレゼンを行うことでその成果を実感することでしょう。
レガシーとして、「E&J Café」を発展継承させ、それぞれが対等な立場でネットワークに参加する実務支援と相談窓口のプラットフォームを残したいと考えています。

2023年度活動予定

前期プログラム(7月〜9月)

1.「基礎講座」講座系

ソーシャルワーク

ソーシャルワークとアートの現場ではハラスメントや搾取、疲弊が多々指摘されています。その改善なくして、ソーシャルアートは前進できないと考えます。講座を通して、業務に出現する抑圧的な実態や構造に目を向け、その改革について話し合っていきましょう。

アートマネジメント

ソーシャルアートのマネジメントのプロセスに関する理論的な学習です。6つの段階(①社会課題の発見/②調査・分析/③企画・準備/④実施/⑤評価/⑥記録・アーカイブ)に分け、それぞれのプロセスについて理解を深めます。

2.「リサーチ (先進地視察)」実践系

ソーシャルアートの実務にはリサーチが欠かせません。3つの先進地事例を用意しました。受講生は、そのうちの一つを選択します。この活動を通して、現場のコーディネーターの働き方を学び、必要なスキルとスタンスを身につけていきます。

後期プログラム(10月〜2月)

3.「実践・場づくり」実践系

3つのテーマと現場を用意しました。受講生は、そのうちの一つを選択します。地域課題に根差しながらプログラムが企画される場を体験することで、アートコーディネートの勘所を、プロのコーディネーターらから直接学び、現場実践のスキルをリアル体験で学んでいきます。

4.「E&J 芸術祭」成果報告系

成果を一般の来場者(市民)と共有するため、2023年度の事業を総括し、展示やフォーラムなどを行う予定です。成果を社会と共有するというプロセスと手応えを感じることが、次年度への活動の燃料となるでしょう。

通期プログラム

5.「E&J Café」実践系

受講生同士のコミュニケーションや意見・情報交換を目的としたカフェ。活動の中で悩みや疑問など、もやもやしたものが積み重なっていくかもしれません。「E&J Café」は、互いに語り合うことによって悩みを解消したり、活動の公平(平等)や正義を再確認する場としていきます。

「ブックレット」成果報告系

「アーカイブ」成果報告系

「評価」成果報告系

「ブックレット」では、編集の方法、メッセージの伝え方を学びます。「アーカイブ」では、活動の意義を振り返り、「評価」では、文化事業の新たな評価モデルを構築し、当該プログラムのバージョンアップはもちろん、受講生の未来につなげます。

お問い合わせ先

大阪公立大学 「EJ ART」事務局(都市経営研究科内)

Eメール : info@eandjart.jp
電話 : 06-6605-2496 [平日 9:00~17:00]