トッカビは、大阪八尾市の在日コリアンが多住する地域で、そこに暮らす子どもたちへの人権擁護の活動を行うため設立されました。その後、地域に多様な国籍の在住者が増えるにつれ、これまでの経験を活かし、ベトナム、フィリピンなどの外国にルーツを持つ子どもたちや人々が、異なる社会的・文化的背景を隠したり否定することなく、肯定的に受け止め、物事を豊かに感じ生きていくことができる社会環境を築くことをめざし活動を行ってきました。
本プログラムでは、音を媒体として活動するアーティストM集会を迎え、トッカビに集まる外国にルーツを持つ子どもたちを対象とした音楽プログラムを実施します。また、青少年の居場所づくりで先進的な取り組みを行うHajaセンター(韓国)と連携し、子ども同士の国際交流を軸にプログラムを展開します。歴史的な背景や違いを知り、子どもたちが生き抜く社会を想像すること、「共にある」ことの重要性を体感し、これからの多文化共生について考えます。
*本プログラムは、平日の開催や、韓国でのワークショップ(任意参加)もあります。
日程
①「トッカビについて、周辺施設見学など」
日時:7月11日(金) 19:00〜21:00
場所:大阪公立大学梅田サテライト(103教室)
②「M集会とワークショップin八尾」
日時:9月3日(水) 11:00〜17:00
場所:八尾市立安中青少年会館
③「M集会とワークショップiin韓国」
日時:9月4日(木)〜7日(日) * WSは5,6日を予定
場所:韓国ソウル・大田市
④「ワークショップin八尾・映像鑑賞」
日時:9月24日(水) 11:00〜17:00
場所:八尾市立安中青少年会館
⑤「韓国打楽器ワークショップ&八尾まちあるき」
日時:9月28日(日) 11:00〜15:00
場所:安中人権コミュニティセンター
⑥「ふりかえり」
日時:調整中
場所:オンライン
プロフィール

朴洋幸(ぱくやんへん)
NPO法人トッカビ代表理事
兵庫県尼崎市生まれの在日朝鮮人3世。1991年~在日コリアンの人権確立に取り組む団体スタッフ後、1998年よりトッカビ子ども会(現、NPO法人トッカビ)スタッフとなり2005年より代表理事に。八尾市外国人市民会議委員(2011~)、八尾市多文化共生モデル地域事業アドバイザー(2015)、(公財)八尾市国際交流センター評議員(2012〜2018)、現在、(一財)八尾市人権協会事務局長として啓発事業等にも取り組む。
トッカビは、1974年10月に八尾市において主に在日コリアンの子どもたちを活動対象に発足。現在は、コリアンの子どもたちだけでなく、外国にルーツを持つ人々に対する支援活動を実施。とりわけ、90年後半には、日本生まれのベトナム、中国の子どもたちも増える中、ベトナム(ルーツ)語教室の開設や、次世代の育成のためのプログラムを実施。

M集会(えむしゅうかい)
アーティスト
M集会は、多様な音楽の形式・楽器・舞台形態をコラージュし、ときには音楽の形式を超えた振る舞いからも引用をおこなうことによって、独自の音楽形式を模索しつつ、音を奏でる身体どうしの(またそれをとりまく環境との)協働のあり方を問うことをテーマとした音楽グループである。
2018年金沢市を拠点に72時間継続して即興セッションを続けるなど活動を開始。
2019年生活と演奏の境界について模索するため共同生活を始め、自宅で演奏イベントを開始。台湾を舞台に演奏機材をバックパックに詰めて宛なき演奏の旅を行う。
2020年映像での作品制作を始める。野球ドームを舞台にドーム反響や記録行為も含めて即興演奏を行う映像を制作しYouTubeに公開する。