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EJ ART「リサーチ」プログラム 釜ヶ崎芸術大学「合作俳句」

9月12日(火)は、西川勝さん(自由律俳句)、高木智志さん(人生俳句)、上田假奈代さん(詩人)の進行のもと、合作俳句をココルームで行いました。
なんと、41人もの参加者で、過去最高の参加者だったそうです。
合作俳句では、「褒める」ことを重んじるように進行の西川さんから教えていただきました。

【合作俳句について】
釜ヶ崎にいらっしゃるおっちゃん達、東京芸術大学の学生、EJ ARTの参加者、ココルームの常連さん、飛び込み参加の方など、さまざまな理由でココルームに辿り着いた人たちと共に、3人で一つの自由律俳句を作り上げます。
最初に「モーニングサービス」というテーマが与えられ、思いついた5文字程度の1行目の俳句を紙に記入します。
次に、他の人と紙を交換して1行目とは関係のない内容の2行目を記入します。
最後に、他の人と紙を交換して2行目とは関係のない内容の3行目を記入して完成です。
合作俳句で大事なことは、「即興性」です。
すぐに紙の交換の制限時間が来るので、考え込んで言葉を生み出すというよりは、感覚で思いついた言葉を紙に書き留めます。

【発表された俳句を「褒める」】
3人で合作した一つの俳句を、3行目に書いた人がみんなの前で発表します。
その時、指名された1人が発表された俳句を褒め称えます。
「この俳句と出会えて良かったです」
「私のためにこの俳句があったのか!?と思わされました」
「素晴らしい!記念にサイン書いてもらっても良いですか?」
というように、「褒めてまくってください」と、進行の西川さんに促されました。
誰が書いたか分からない、よく分からないものを褒めるには、エネルギーと知性が必要であるそうです。
知性の表れは、相手を喜ばせることができているかどうかで判断することができます。

【分からないことばかり】
自由律俳句も、私たちの普段の生活も、予測不能で、分からないことばかりです。
果たして、分からないことと出会ったとき、すぐに「素晴らしい!」と褒めることができるでしょうか。
真面目な私たちは、分からないことを理解しようとすればするほど、考え込んでしまい、悩んでしまいます。
戸惑う前に、一つでも良さを見つけて褒めてみることから始めてみようと感じさせられた、そんな回でした。

お問い合わせ先

大阪公立大学 「EJ ART」事務局(都市経営研究科内)

Eメール : info@eandjart.jp
電話 : 06-6605-2496 [平日 9:00~17:00]