今回も西成区にあるシェルターに集まる人々と哲学対話や書などの活動を行います。また、シェルターの利用者やスタッフ、アーティストと共に働き、いっしょに味わうアートとしてのうどん作りに取り組みます。
日程
①「オリエンテーション」
日時:10月11日(金)14:00〜16:30
②「 街歩き」
日時:10月18日(金)14:00〜16:30
③「場をつくることを考える」
日時:10月24日(木)14:00〜16:30
④「おやつと問いの時間」
日時:10月28日(月)10:00〜16:00(WS 13:00〜15:00)
哲学対話:永井玲衣、合作俳句:上田假奈代
⑤「おやつと問いの時間」
日時:11月14日(木)10:00〜16:00(WS 13:00〜15:00)
哲学対話:永井玲衣、ゲスト未定
⑥「書と篆刻」
日時:12月4日(水)12:00〜16:00(WS 13:00〜15:00)
書:華雪
⑦「書と篆刻」
日時:12月5日(木)12:00〜16:00(WS 13:00〜15:00)
篆刻:華雪
⑧「中間ミーティング」
日時:1月12日(日)14:00〜16:30
⑨「シコふみうどん労働歌づくり」
日時:1月19日(日)11:00〜18:00(WS 13:00〜17:00)*時間変更あり
音楽家:野村誠 協力:惑星のウドンド
⑩「ふりかえり」
日時:1月28日(火)14:00〜16:30
プロフィール
上田 假奈代(うえだかなよ)
詩人、NPO法人ココルーム代表理事
1969年・吉野生まれ。3歳より詩作、17歳から朗読をはじめる。10代後半から20代前半に京大西部講堂で活動し、「下心プロジェクト」を立ち上げ、トイレ連れ込み朗読など行い、生きることと表現の関わりをさぐる。2001年「ことばを人生の味方に、詩業家宣言」。2003年、大阪・新世界で喫茶店のふりをしたアートNPO「ココルーム」を立ち上げ、釜ヶ崎に移転し、2012年「釜ヶ崎芸術大学」開講。2016年ゲストハウスのふりもはじめ、釜ヶ崎のおじさんたちとの井戸掘りなど、あの手この手で地域との協働をはかる。2013年から、65歳以上の単身生活保護受給者の社会的つながりづくり事業での表現プログラム、2021年から64歳までの生活保護受給者の就労準備支援の表現プログラムをコーディネートする。大阪公立大学都市科学・防災研究センター研究員、NPO法人こえとことばとこころの部屋(ココルーム)代表理事。堺アーツカウンシル プログラム・ディレクター。大手前大学非常勤講師。
永井 玲衣(ながいれい)
哲学者
人びとと考えあう場である哲学対話を行っている。エッセイの連載のほか、政治社会についておずおずとでも語り出してみる場「おずおずダイアログ」、せんそうについて表現を通し対話する、写真家・八木咲とのユニット「せんそうってプロジェクト」、Gotch主催のムーブメントD2021などでも活動。著書に『水中の哲学者たち』(晶文社)。第17回「わたくし、つまりNobody賞」受賞。詩と植物園と念入りな散歩が好き。釜ヶ崎には2020年頃から何度も足を運び、歩いている。
華雪(かせつ)
書家
1975年京都府生まれ。立命館大学文学部哲学科心理学専攻卒業。92年より個展を中心に活動。幼い頃に漢文学者・白川静の漢字字典に触れたことで漢字の成り立ちや意味に興味を持ち、文字の由来を綿密にリサーチし、現代の事象との交錯を漢字一文字とテキストの組み合わせで表現する作品づくりに取り組む。
近年は釜ヶ崎芸術大学や箕面市立萱野中央人権文化センター、栃木市こどもサポートセンターなどでワークショップを行い、識字問題や自閉症をはじめとした様々な障害を抱えた方たちにとっての一字書の可能性を見出している。
野村 誠(のむらまこと)
音楽家
1968年生まれ。8歳より自発的に作曲を始める。京都大学で数学を学んだ後、イギリスのヨーク大学で音楽を学ぶ。「踊れ!ベートーヴェン」(ガムラン)、「たまごをもって家出する」(ピアノ)など交響曲を始めとする作曲や、人との関わりの中で即興的に作曲を行うなど独自の作曲スタイルを持つ。世界各国で様々な音楽活動を展開する一方、国内では路上演奏や書店、小学校、老人ホームでのワークショップを開催・継続し、人と音楽の可能性を模索する活動を展開している。2012年から釜ヶ崎芸術大学で音楽を中心とした講座で、ワークショップ形式によりユニークな楽曲を作っている。
1991年NEW ARTIST AUDITION 91(SONY MUSIC ENTERTAINMENT)グランプリ受賞。1996年JCC ART AWARDS 現代音楽部門最優秀賞受賞。2003年アサヒビール芸術賞受賞。