「子どもの貧困と居場所づくり」をテーマとした講義を通じて基礎知識を学びます。つづいて、韓国のHajaセンターのこれまでとこれからの取り組みについて講演を聞き、「多文化共生と場づくり」について理解を深めます。その後、受講生が主体的にグループワークでアートプログラムの企画書を作成する予定です。
日程
①講義「貧困と福祉についてのレクチャー」
日時:8月26日(火) 19:00〜21:00
場所:ココルーム
講師:五石敬路
②オンライン講義「Haja センターについてー創造活動と貧困に陥らず生きることー」
日時:9月1日(月) 19:00〜21:00
場所:オンライン
講師:イ・チュンハン
③「企画書を書いてみる・現場リサーチ」
日時:10月頃を予定
場所:八尾市
講師:五石敬路、吉田隆之
④「企画書を書いてみる・グループワーク」
日時:10月頃を予定
場所:大阪公立大学梅田サテライト
講師:五石敬路、吉田隆之
プロフィール

五石敬路(ごいしのりみち)
大阪公立大学大学院都市経営研究科教授
1994年東京大学経済学部修士課程修了。アジア開発銀行研究所、財団法人東京市政調査会(現・公益財団法人後藤・安田記念東京都市研究所)、大阪市立大学大学院都市経営研究科等を経て、2025年1月より現職。専門は社会政策。生活困窮者支援を中心に、社会保障制度や福祉のあり方を海外と比較しながら研究しています。主な著書に『日中韓の貧困政策 : 理論・歴史・制度分析』(明石書店、2021年)等。社会人大学院で教えています。『子ども支援とSDGs : 現場からの実証分析と提言』(明石書店、2020年)、『大都市制度をめぐる論点と政策検証』(日本評論社、2020年)は、修了した社会人と一緒に出版しました。

朴洋幸(ぱくやんへん)
NPO法人トッカビ代表理事
兵庫県尼崎市生まれの在日朝鮮人3世。1991年~在日コリアンの人権確立に取り組む団体スタッフ後、1998年よりトッカビ子ども会(現、NPO法人トッカビ)スタッフとなり2005年より代表理事に。八尾市外国人市民会議委員(2011~)、八尾市多文化共生モデル地域事業アドバイザー(2015)、(公財)八尾市国際交流センター評議員(2012〜2018)、現在、(一財)八尾市人権協会事務局長として啓発事業等にも取り組む。トッカビは、1974年10月に八尾市において主に在日コリアンの子どもたちを活動対象に発足。現在は、コリアンの子どもたちだけでなく、外国にルーツを持つ人々に対する支援活動を実施。とりわけ、90年代後半には、日本生まれのベトナム、中国の子どもたちも増える中、ベトナム(ルーツ)語教室の開設や、次世代の育成のためのプログラムを実施している。

이충한(イ・チュンハン )
ソウル市立青少年未来進路センター(Haja センター)企画部長/韓国
Haja센터(서울시립청소년미래진로센터)에서 기획부장을 맡고 있으며, 청소년의 창의적 진로교육과 무중력 청소년(은둔,고립 청소년)을 위한 다양한 활동을 해왔다. 저서로 ‘비노동 시대를 사는 청년, NEET’ 등이 있다. '아키'라는 활동명을 쓰고 있다.
Haja Center(ソウル市立青少年未来進路センター)で企画部長を務めており、青少年の創造的な進路教育と無重力青少年(引きこもり、孤立した青少年)のための多様な活動を行ってきた。著書に『非労働時代を生きる若者、NEET』などがある。 「アキ(Akii)」という活動名を使用しています。