小田原のどか氏は、新進気鋭の彫刻家・評論家として幅広く活動されています。あいちトリエンナーレ2019で実践されたジェンダー平等を一つの契機としてアート界のジェンダーの問題にも関心を持たれ、「表現の現場調査団」の一員として「ジェンダーバランス白書」の公開に関わるなど、情報を発信されてきました。本講義では、彫刻とジェンダー、公害の原点ともいわれる水俣でのプロジェクトなどを題材に、現場、データ、そして理論を往還しながらアートとジェンダーについてお話いただきます。

日時
7月10日(水) 19:00〜21:00
会場
大阪公立大学梅田サテライト 101教室
講師
小田原のどか(彫刻家、評論家、版元主宰)

プロフィール

小田原のどか(おだわらのどか)
彫刻家、評論家、版元主宰

彫刻家、評論家、芸術学博士(筑波大学)。1985年宮城県生まれ。作品制作、研究、評論執筆、版元運営を並行して行う。単著に『近代を彫刻/超克する』(講談社、2021年)、『モニュメント原論:思想的課題としての彫刻』(青土社、2023年)。主な編著に『この国(近代日本)の芸術:〈日本美術史〉を脱帝国主義化する』(山本浩貴との共編、月曜社、2023年)など。主な展覧会に、2023–24年「近代を彫刻/超克する—津奈木・水俣編」(個展、つなぎ美術館、熊本)、「ここは未来のアーティストたちが眠る部屋となりえてきたか?」(国立西洋美術館、2024年)、「リメンブランス―現代写真・映像の表現から」(東京都写真美術館、2024年)など。『東京新聞』『芸術新潮』で評論を連載。表現の現場調査団メンバー、アーティスツ・ユニオンオブザーバー。独立系オンラインメディア「ポリタスTV」でアートとジェンダーについての番組を企画。